留学に向けて
日本は衛生的に優れているので、予防接種後進国です。ですので、在庫が確保できないことがよくありますので早めに行動する必要がありますがついつい遅くなってしまいます。
留学先によっては、予防接種歴の証明書が必要な国がありますがアイルランドは不要です。
さらに、アイルランドは衛生的にも日本と同じくらい清潔なので特に不要ですが、自分の抗体価を調べたかったので検査を受けました。
∗抗体価検査とは簡単に言うと、そのウイルスに対抗する免疫を持っているかどうか調べる検査のことです。
予防接種歴について
罹患したことがあるものについては、基本的に予防接種不要です。記憶にない方は、親族に確認したり母子手帳をチェックしておくことをお勧めします。
僕は薬学部だったので、実習に行く前に抗体価検査(麻疹、風疹、水痘、ムンプス)を受けていて、ムンプスの抗体がなかったので接種しました。しかし、5年ほど前だったので弱っている可能性も考えて検査を受けることにしました。
麻疹、風疹については生まれた世代間で何回接種したかが変わってきます。特に1977年から1990生まれの方は1度しか接種していないはずなので要注意です。ちなみに僕もその世代で母子手帳を見ても1度しか受けていませんでした。
今回の検査結果
検査項目 | 検査結果 | 基準価 | 十分価 |
麻疹(EIA) | 6.5 | 2.0 | 16 |
風疹(HI) | 64 | 8 | 32 |
水痘(EIA) | 41.6 | 2.0 | 4.0 |
ムンプス(EIA) | 4.0 | 2.0 | 4.0 |
抗体価検査の結果、全て抗体あり。
ただし、麻疹が若干弱っているという結果でした。
基準値の2.0は満たしていたのですが十分値の16.0以下だったので追加接種することにしました。
風疹は十分値を満たしていましたが、MRという麻疹風疹混合のがあるのでそちらを接種することに決めました。
水痘は、EIA価41.6という十分値4.0を大幅に越していたのと母子手帳で一切受けた形跡がなかったので、幼い頃に罹患したことがあると判断できました。過去の記憶は両親も覚えていなかったので余計にお金を使ってしまいましたが今後は忘れることはないと思います。
費用
抗体検査(麻疹、風疹、水痘、ムンプス):11000円程度
町の開業医のところで行いました。保険が使えない分高いですが、必要経費です。
これら4つは、成人してからかかると重症化しやすいので調べておいた方がいいと思います。
今後の予防接種予定
留学直前にMR(麻疹風疹混合ワクチン)と黄熱の同時接種を行う予定です。
黄熱は留学には無意味ですが、世界一周のために接種します。
これらは生ワクチンで、接種感覚を1ヶ月空けないといけないので、帰国後に打つと他のA型肝炎等が打てなくなると考えました。
本来は、生ワクチンの同時接種はダメなんですがケースバイケースで認められます。ポイントは同時ということで日本では1度生ワクチンを打ってしますと1ヶ月空けないといけないので要注意です。
帰国後
必ず受けるもの
A型肝炎(輸入品)、破傷風
→受けました。
悩み中
狂犬病(輸入品)、チフス
→狂犬病のみ受けました。
ミャンマーに行く前に日本脳炎も打ちました。
国産と輸入品の違い
A型肝炎や狂犬病は複数回接種が必要です。
さらに国産と輸入品で接種間隔が違うものがあります。
A型肝炎 | 初回から | 初回から | 有効期間 |
国産 | 2〜4週間後 | 6ヶ月後 | 5年 |
輸入 | 6ヶ月後 | 15年以上 | |
輸入 | 初回のみ | 1年 |
A型肝炎は途上国に行くのであれば受けた方がいいです。
僕は輸入品を1回だけ接種する予定です。
狂犬病 | 初回から | 初回から | 有効期間 |
国産 | 4週間後 | 6〜12ヶ月後 | 2年 |
輸入 | 1週間後 | 3〜4週間後 | 2年 |
狂犬病が悩みの種です。
問題は値段が高すぎるのと、時間もかかります。
狂犬病は予防接種を3回受けていたとしても、噛まれた場合は2回追加接種が必要です。
しかし、予防接種を受けていない場合は噛まれた日のうちに免疫グログリンを接種しないといけません。また、予防接種も5回行います。
ここで重要なのは、その日のうちに免疫グロブリンを置いている病院を見つけられるかということです。離島やかなりの田舎に行く場合は、予防接種をするのが無難な気がします。
動物に噛まれて、その動物が狂犬病である可能性は限りなくゼロに近いですが、噛まれた時にパニックにならないように接種しておくのもいいと思います。
同時接種は危険?
結果からいうと全く問題ないです。
むしろ海外では同時接種が基本です。
生ワクチンの同時接種をなぜしないかの最大の理由は、どちらが原因の副反応かを確認することです。
ですので、お互いの作用が弱まったり副反応が増強したりすることはないという見解が日本小児科学会から発表されています。それよりも接種率の向上や早期に予防ができるなど利点が多いとも言われています。
不要な予防接種
BCGです。
これは幼い頃には効果はあると言われていますが、大人になってからは無意味ですのでやめましょう。
まとめ
麻疹、風疹、水痘、ムンプスについては抗体検査をしてから、ないものや下がっているものを追加接種するのがいいと思います。
世界一周の場合、タイを出発点とするとスネークファームというところで格安で予防接種が可能です。残念ながら、僕はアメリカを出発点に考えていますのでできませんが。
→諸事情からバンコクに行くことになったので予防接種を受けました。
全て接種する方がいいですが、金銭的なこともあるのでご自身でよく検討してみてください。
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