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『世の中の事実がわかる!明解会計学入門 高橋洋一』を読んだ感想、レビュー

会計学?だった僕ですが、この本はとても役に立ちました。

経済のことは高橋洋一先生の考え方がスッと入ってくるので好きでよく読んでいますがこの本は特に良いです。

 

マスコミの情報操作、テレビの堕落具合、利権争いなどバイアスのかかった情報でありふれている日本ですが、自分の頭で考えて理解する手助けになる本でした。

 

特に一次情報に触れることは非常に重要で、マスコミなどが彼らの思想で発信している二次情報は参考にしてはならないということ。

 

企業の発表する財務諸表をみて世の中の情報とは違うその企業の裏の顔までわかる。

 

投資をする上でもとても重要なことなので気になる方は是非。

 

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読むのにかかった時間

通勤の40分くらいを使って読みましたが面白かったので数日で読み終わりました。

僕が買った時はKindleで750円くらいなのでコスパが高すぎる内容でした。

 

概要

企業のことを知ろうとするなら、マスコミが報じている二次情報でなくて企業が発表している有価証券報告書を読むことが必要である。有価証券報告書は一次情報です。

 

有価証券報告書内のBSとPLを見ればその企業の本当の姿が見えてくるというのがこの本の一番言いたいこと。

 

BS:Balance Sheet(貸借対照表)

資産と負債がわかります。

 

PL:Profit and Loss statement(損益計算書)

売上高や利益など会社の経営状態がわかります。

 

エディネットというサイトで検索すれば有価証券報告書は出てきます。

 

それを見ると企業の表の顔と裏の顔まで丸分かり。

 

本書の例では新聞社とテレビ業界が意図的に挙げられていますが、ほんと目から鱗でした。

 

また、国の借金についてもBS、PLを用いたバランスシートで見るとなんとも安定していること。しかし、借金があると言えば政府にとって都合がいいという一面があるようです。

 

企業の本当の顔

本書ではフジテレビが挙げられていました。

 

フジテレビと言えばテレビ業界というイメージがありますが、放送での売り上げと利益は毎年減少しています。

 

それでも平均1500万円という従業員の給与を維持できているのは都市開発事業が伸びているからです。

 

むしろこっちが本業と言えるかもしれない。

 

新聞社について

若者はほとんど読まない新聞。

 

軽減税率が新聞に適用されるのは利権以外説明できません。

 

本書でも新聞への批判は強いです。

 

朝日新聞の有価証券報告書を見ると利益が多く、借金は少ない、投資を盛んにしている。

 

朝日新聞も本業のメディア事業はうまく行っていないが不動産事業が伸びている。

 

朝日新聞の主な投資先はテレビ局なのだ。

 

これが何を意味するか?

 

退職した職員がテレビ局に天下る。

 

新聞とテレビが密接に関わっているのがわかる。

 

電波オークション

電波オークションとは地上波のテレビチャンネルの割り振りをオークション制にすること。

 

日本では政府がただ割り振っているだけなのでキー局がとても少ない。

 

これが偏向報道にもつながる。

 

これがオークション制になると新規参入も増え、電波使用量も跳ね上がる。

 

現在、テレビ朝日が払っている使用量は5億円と言われているがオークション制になると10倍や100倍になってもおかしくない。

 

営業利益が70億程度の会社なのに今以上の電波使用量がかかると経営が危うくなる。

 

そしたら朝日新聞を退職した人は天下り先を失いかねないので当然電波オークションには反対となる。

 

ちなみに電波オークションを採用している国がほぼ大半で日本は異常。

 

だからテレビチャンネル数が極端に少ない。

 

アメリカなんて180チャンネルとかあります。

 

まとめ

目から鱗の内容ばかりでした。

2次情報を書いている人たちはこういう属性の人が多いので単純に信じてはいけないです。1次情報を読んで自分で判断する力を身につけないと政府やマスコミに騙せされることが多くなると知りました。

これからも勉強を継続していきます。

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