10年ぶりくらいに行った病院がまさかアイルランドとは。。。
アイルランドの医療はGPと言って総合診療医がいて、まずそのドクターの診察後、簡単な病気ならその場で処方箋をもらって終了。
もう少し検査等が必要な場合は、担当の診療科に紹介状を書いてもらうという流れみたいです。
要は病院は緊急の場合を除き直接行けない。
まずはクリニック(診療所)を受診しろってことですね。
日本とそこまで大差は無いような気がします。
薬の不要性を普段から訴えている僕ですが、今回は必要なケースでした。
原因
トマティーナ参戦後、風邪を引きその体でハイキングに行き合計60キロくらい歩き、家に着いてから3日くらい寝込みましたが、完全に回復しませんでした。
→クリニックに行ったのはハイキングから帰った5日後でした。
症状が出てからちょうど1週間くらいになったのに、もう少しで完治という感じではなく治りそうにないという感じだったのでこれは風邪以外が原因だなと思いました。
症状
最初のうちは風邪症状(喉の痛み、咳、鼻水、発熱、下痢、発赤)だけでしたが(発赤は風邪症状じゃないけど)、その後変化が。
鼻水がやたらと黄色い。微熱も続いている。←体温計ないのでなんとなくですが。
次の日には、顔の痛み。
これは。。。
急性副鼻腔炎の症状。。。
さらに頭痛までも。
治療
急性副鼻腔炎は軽症なら自然治癒するのですが、僕の場合は顔面痛や下を向くと顔に激痛が走るので、重症の部類でした。
副鼻腔炎の原因にはウイルスと細菌が考えられますが、細菌が原因の場合には抗生物質投与が治療法となります。
ネブライザーとかの治療を優先することも多いみたいです。
要は鼻に溜まった細菌を綺麗に取ってしまいましょうということです。
最初は
ペニシリン系抗生物質(オーグメンチンとか)
セフェム系抗生物質(メイアクトとかセフゾンとか)
のいずれか
それらが効かない時は耐性菌の可能性があるのでキノロン系(クラビットとか←レボフロキサシンと同じです)やマクロライド系(クラリスとか)の抗生物質を服用する感じです。
だから急性副鼻腔炎と診断されていきなりマクロライド系やキノロン系の抗生物質を処方してくる医者はヤブ医者の可能性大です 笑。
マクロライド系は慢性副鼻腔炎や上記の薬が耐性で効かない場合の選択肢で、キノロン系は最終手段的な存在ですね。
確かに、キノロン系を最初に使うと簡単に治ると思いますが将来のためにも耐性を作りたくないのであくまで最終手段です。
薬名ですが、他にもたくさんあるので全部は紹介できていません。
事前準備
なぜ病院に行くか
ここまで診断がついてて、なぜ病院行くの?って思う人もいるかもしれませんが、抗生物質ってドラッグストアに売ってないんですよ 泣。
さらに薬なんてボラギノールとテラコートリルしか持ってきていない僕。
クラビット(レボフロキサシン)くらい持ってきといたら良かったと後悔。
保険確認
スペイン旅行の際に、SBIゴールドカードの保険を有効にしたばかりだったので連絡して見ました。
海外からは24時間対応で、海外からというと向こうからかけ直してくれました。
ラインアウトでかけているので通話料は安いので別に良かったのですが。
診察料とか薬局での支払いや病院までの移動代までも補償されるらしいです。
キャッシュレス診察は時間がかかるので先にこちらで立て替えて日本に帰ってから請求する形がベストですね。
僕は現地でユーロで払いますがクレジットカードで払った場合、同じレートが適用されて日本円で返ってくるそうです。
キャッシュで払った場合は、支払った翌日?のレートが適用され日本円で返ってくるそうです。
また、10万円を超える治療の場合医師の診断書が必要となりその診断書の代金は保険対象外だそうです。
日本に帰ってから請求する場合、領収書一式とSBIゴールドカードで公共交通機関を利用した明細書(ネット上で自分で印刷)を添付して請求するみたいです。
病院リサーチ
フラットメイトに相談すると、その日は妻がいないから僕にはわからないと。
しばしば感じていましたがこの人は確かに良い人なんですがどうも頼りにならない 笑。
オンラインドクターなら電話で終わるし安くていいとかなんとか。
実際に医者にかかる(50-70€)よりも、オンライン上(30€)で処方してもらう方が安いらしい。
僕は保険で全部返ってくるからオンラインでもオフラインでもいいと伝えましたが、夜の10時くらいだったので明日の午後に奥さんが帰ってくるから聞いてみるとのこと。
まあ、ご想像通りうまくいきませんでした。
翌日奥さんが帰ってくる時間が遅すぎてクリニックは閉まっている時間でした。
結局、家の周辺のクリニックに次の日行くことになりました。
行く前に電話しないといけないみたいです。
で、フラットメイトから保険証書は持っているのか?と聞かれ、無いと言うとないとみてくれないぞと言われました。
僕はクレジットカードの海外旅行保険を使うので保険証書なんて当然持っていません。
それなので語学学校で入った保険証書を持って行くことにしました。
→結局保険証書は求められませんでした。
保険の有無に関わらず一律の料金だったのが、会計がめちゃくちゃ早かったです。
他にも、事前連絡不要のWalk-Inっていうのもあるみたいで日本のクリニックみたいですね。
実際の行動
実際に電話してみた
朝の9時半くらいに電話連絡してみました。
結論から言うとよくわからんからとりあえず来いと 笑。
言い訳なんですけど、2週間くらいヨーロッパ旅行をしている間に英語力がかなり落ちてしまった気がします。
How old are you?が聞き取れないことも何度か 笑。
発熱も原因になっていることを祈りながら進めていきます 笑。
クリニック到着
話していると新規患者は受け付けないと。
なんて奴だ!!
怒る気力もなく、次の病院探しに。
電話するのが恐怖になって 笑めんどくさくなって、Walk-Inのクリニックに行って全て終わらせることにしました。
次のクリニック到着
普通の家みたいでどれがクリニックかよくわかりませんでしたが、門に医師名が書いてあったので発見できました。
入ってみると5人くらいの患者さん。
受付も何もなく、来たら座って待つだけ。
5分くらいで大体終わって行くので30分くらい待つと次は僕の番と自己申告。
スタッフは医師1人だけでした。
もし、採血とか検査が必要な場合は紹介状をもらって終わりなので人手がいらないのかも。
それにしても驚きでした。
診察を受けてみた
僕は副鼻腔炎と99%思っていたので、I think I’m sinusitis.と言い、鼻水、発熱、顔面痛、頭痛、たまに咳があることを伝えました。
だから、抗生物質(Antibiotics)が欲しいと。
おじいちゃんドクターもそう思うといいと、喉、耳を確認し胸の音を聞いて処方箋を書いてくれました。
その際に氏名、住所、生年月日、いつからいつまでダブリンに住んでいるのか
くらい聞かれたと思います。おそらく医師法で定められているんでしょうね。
処方箋もレシートも手書きでしたが、全部含めて5分くらいで終わりました。
ちなみに薬はオーグメンチンでした。
アモキシシリンとクラブラン酸の配合剤です。
ペニシリン系の抗生物質でなかなかいい選択ですよね!
これを1日3回、1回1錠を1週間分と説明してくれました。
こっちの話を真剣に聞いてくれて印象の良い先生でした。
金額は50€です。
これはボロ儲けの商売ですよね。
薬局へ
早速処方箋を持って薬局へ。
やっぱりこっちにも日本と同じで門前薬局みたいなのがあるんですね。
ガラガラだったので、処方箋を渡してから5分くらいしてから薬をもらって終了です。それだけって感じですが、それだけです。
医師の方がよっぽど薬の説明をしてくれましたね 笑。
まあ、単純な薬なんでいいんですけど。
余計なことを言うと印字されている僕の名前のaがoになっていましたが、まあ保険会社にも送らない紙だからいいか。法律的にはアウトですが 笑。
医師の処方箋もよくみるとoのような気がしましたが、誤差範囲な気がします 笑。
金額は13.57€で、日本みたいに診療明細はくれないみたいです。
オーグメンチン
1週間分が箱になっていて計数調剤不要なのがいい。添付文書まで付いてましたよ!
数数えるのなんて簡単でしょ。って思った人!
確かに21個くらいなら簡単なんですよ。でも100個越えのが10種類とか超えてくるともう薬剤師の技能というより、職人の域。
苦手な人は苦手なので日本でもこのシステム採用して欲しいなと。それか調剤マシーンが理想です。
ACの文字が。
日本とは印字が違うみたいです。
でもグラクソが作っているやつなので中身は同じはずです。
僕が行ったクリニック
クリニックかどうかわかりにくくないですか?
下の写真は僕が行ったテレニュア(Terenure)の診療所です。
赤のドアが入り口です。
No appointment required(予約不要)と書いてあってホッとします。
診療時間はすごく短いですが、金曜以外の平日は夜もやっているのが嬉しいですね。
月火水木: 10.00-11:00am,7:00 – 8:30pm
金: 10:00 – 11:00am
土: 12:00 – 1:00pm
系列のが3つあるみたいので地域や時間に合わせて行くのもありです。
他のところはもう少し長い時間やっているようです。
リンクを載せておきますので参考までに。
まとめ
1週間飲んで治したいと思います。
勘違いしないで欲しいのが、軽症の急性副鼻腔炎は基本的に薬は不要です。
今回の僕のケースは、重症の例。
体調を壊してから1週間以上過ぎ、顔面痛が出てから3日以上経ちますが、頭痛にまで繋がりましたからね。
海外旅行の際に持って行った方がいい薬の一覧に抗生物質を追加したいと思います 笑。
それと自分のことを決めるときに他人の意見はあまり役に立たないということ、ネット以上に詳しい情報なんて基本出てきませんからね。ここまで書くのは失礼ですが。
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